社長失格
先週も相変わらず怒涛の1週間でした。5期目の現在も無我夢中で全員走り続けてる。今の状況は正にこんな感じです。全てを懸けて働ける人間達と働く。
そんな中でずっと読みたかった本を今日一気に読みました。
社長失格?ぼくの会社がつぶれた理由/日経BP社
1,680
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この本は要約すると、1990年代前半に、今でいうグーグルの様な概念、ネットユーザーの属性情報(個人情報)をネット接続無料という切り口で集めて、そこに対して効果的な広告を配信していくという【ハイパーシステム】というサービスを開発したベンチャー企業家板倉雄一郎さんの一気にお金を集めてからの倒産までの話です。
創業当初は今でいうコールトラッキングシステム(新聞広告等を出稿した時にどういう属性がその広告を観て実際に電話で問い合わせをしたか効果測定できる様なシステム)の様なサービスを展開して、電通ワンダーマンと協業して4期目で売上1億6千万、経常利益400万に成長。
そこから先ほどのハイパーシステムという概念を社長が思いつき、そこに乗ってきた住友銀行が2億5千万の融資、その他の銀行から諸々合わせて20億調達。
売上は増えて5期目で7億、経常で赤で1億9千万。
一気にキャッシュが膨らみ、Iモード作った現在もメディアに出てる夏野さんを引っ張って米国
ナスダック上場を目指す。
そこから諸々お金を突っ込みまくって、6期目で売7億8500万、経常でマイナス9億8400万。
ここから銀行からの地獄の融資の引上げ等を経験し、最後はキャッシュアウトで自己破産。負債総額37億円。
特に銀行の短期融資の引上げ方、連日会社にきて、お金が無い中で今すぐに預金2000万積まなければ不渡手形出すと言って、知り合いから借金して2000万預金させられる姿、リース会社の支払が滞って、現金を今すぐ出すか、小切手を切れと言われて、全く見込がないのに切ったり、従業員への給料遅配が遅れる姿、家賃50万円の自宅の家賃の滞納、乗ってたフェラーリの売却、同棲してた彼女と別れる姿等は大変勉強になります。
この本を読んで僕はこう思いました。
やはりこの世の中は弱肉強食。そして知識不足は一瞬にして破滅を招く。手堅くキャッシュを生み続けるビジネスの大切さ。いついかなる時でも知識のブラッシュアップを続け、最悪のシナリオが起きてもそこから巻き返せる会社・個人の状態・サービス展開をし続ける必要性があります。
如何に潰れない会社にするか、生き残れる会社にするか、これが僕の会社のテーマの1つ
です。自分の能力を過信せず、確実に、大手企業・資本力がある会社が参入してきても
負けない分野を見つけだし、そこを徹底的に攻める。