破綻 バイオ企業・林原の真実を読んで
今年も残り2日ですね。営業部門は昨日が最終日。年始は1月4日から営業していきます。営業マンは3日まで休んで貰いましょう。
それ以外の管理業務(請求書作成・社内管理業務・事務作業等)はエンドレス。ベンチャー企業の管理ポジション(総務・労務・法務・各事業部のPL管理)は業務範囲が非常に広い。このポジションをこなすには先ず地頭が良くて、ハードワークができて、数字が強くて、社長の目指す方向性を遵守しながら、現場の営業マンの意見を吸い上げないといけない。本当このポジションは重要ですね。戦う管理じゃないととてもじゃないけど務まらない。うちの会社はR(リクルート)出身の人間が管理してくれてるので本当助かってる。管理も細かいし。
さて最近はこの本を読みました。
破綻──バイオ企業・林原の真実/ワック
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・2011年2月 岡山の名門バイオ企業である林原が、突然、会社更生法を申請
※負債1322億7100万円
・林原は糖質原料メーカー。天然由来の甘味料「トレハロース」や抗がん剤の「インターフェロン」を量産し、バイオテクノロジー企業としての認知度を高めた。特に、「トレハロース」は、食品、化粧品、医薬品などの原料として用途が広がり、海外への展開も図るなど、順調に業績を拡大。
・2010年10月期は年売上高約281億1300万円を計上。
・2010年末に粉飾決算が明るみになる。
・銀行融資は1000億以上
・当時林原のメインバンクである中国銀行の株式を10%以上保有してる筆頭株主→ 400億円以上の融資
・長瀬産業からの700億の出融資や資産の売却などにより、負債総額約1400億円に対し弁済原資約1300億円を確保して弁済率約93%と更生法下では異例の高水準。
・現在は長瀬産業の完全子会社
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簡単にまとめると、債務超過状態で粉飾決算はしてたものの直近の業績は好調で営業キャッシュフローは黒字状態。1000億ある融資も返済は順調にしてた。それが金融庁の検査の厳格化でいきなり、2010年粉飾決算を指摘されて、融資も順調に返済してるし、資産もあるのにまさかの倒産という感じでしょうか。
感想としては、銀行から融資を受けてる以上、これは投資家から出資してもらってる・お金を誰から借りてる時も同じですが、お金を貸してる側の都合・論理で物事は進むのです。
今回の様な数百億規模の会社も貸手側の論理にて一瞬にして終わるのがこの世の常なのです。
どんな状況に陥っても生き残れる・資金繰りを乗り切れる・自分たちの運命を相手に委ねない生き方・経営をしないといけませんね。明日は我が身です。
残り数日と来年もこの精神で走りきります。
最後に一言
本の中に日本を代表する会計事務所のPwCが会社更生された会社の美術品等を処分してるという文章がありました。それから、これまた日本を代表する西村あさひ法律事務所と大手不動産仲介の東急リバブルが繋がってて会社更生された会社の不動産などが優先的にリバブルに流れてくるとの事です。
誰かが泣けば誰かが笑う。表と裏がある。世の中はこういう事の積み重ねですね。
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