グーグル ネット覇者の真実

グーグル ネット覇者の真実

4月は弊社にとって第3四半期の2ヶ月目になります。最近は大幅に案件が増加し、それに付随する業務量も増えすぎて全員フルフル稼働状態といった所です。

当初の予想を超える状況になってきており、当然人も増やさないとと思っておりますが、僕達の会社で定義する優秀な人に出会える機会があまり無く(優秀だなと思う人は当然皆社長やってるか役員か独立してやってますからね)、人って本当に大事だなと認識してる状態です。

そんな状況でこの本を読みました。グーグルの創業当初から現在までの事が細かく書かれてます。

グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ/スティーブン・レヴィ

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スタンフォード大学に入る直前のオリエンテーションで初めて出会った創業者のラリーペイジとロシア生まれのサーゲイ・ブリン。そこから論文のテーマ固めの第一歩として手掛けた検索のプロジェクト。そこからページランクを生み出していく。

その時代に検索エンジンに目を付けた人物が2名いた。一人はIBMの研究所で働いていた人物。その人物も同じ発想で検索エンジンのデモを開発してIBMの上層部に見せたが、IBMは手をつけず。その人物は特にお金を稼ぎたいという発想は無くやがて大学の教員になる。 もう一人は中国人のエンジニア、リー・イェンホン(百度創業者&CEO)。北京大学を卒業してアメリカで修士を取ってダウジョーンズに就職。その時に自分で検索エンジンを考案し、会社に特許を取得するよう申請したものの対応して貰えず。その後彼は1社はさんで中国に帰国し百度(バイドゥー)を創業。

当初二人は起業に前向きでなく、博士号をスタンフォードで取るつもりだった。なので検索エンジンを売ろうと考えてた。1年半ほど検索エンジンの売り込みを、yahooやエキサイト等、あらゆる企業にするが、殆ど関心を持ってもらえなかった。関心を持たれても金額が折り合わず断った。

そこから大学の教授にエンジェルを紹介するから絶対起業をした方がよいと勧めらる。そのエンジェルに会いに行き、その場でサービス説明したら、感銘を受けて即800万を出資。その後、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス等のエンジェルから約8000万集めて1998年9月4日会社設立の手続きを開始。ブリンの彼女の友達が買った一軒家の数部屋とガレージを月13万程度で借りる。創業当初は週130時間労働で、机の下で寝る生活。

どんどん超優秀なエンジニアを採用していき、2000年6月ヤフーとヤフーの検索のトラフィックを全部引き受ける契約締結。ヤフーと組む事で多くのユーザーとデータを取得できた。ヤフーは独自の検索エンジンを開発する意思が無かった。

そこからどんどんエンジニアを増やし、1999年VC2社(KPCBことクライナー・パーキンス・コーフィールド・アンド バイヤーとセコイアキャピタル)から約20億調達。KPCBとの面会で事業規模はどれくらいの予想と聞かれ、ペイジは100億ドル(約8000億円)と答えて相手をビビラせた。しかもペイジは「本気で考えてる。しかも時価総額では無く、収益で100億ドルですと」と答える。

そこからVCからの紹介でシュミットをCEOで迎え入れて、一旦財務状況が厳しくなった2001年にアドワーズを開発して、爆発的な収益が上がり2002年に初めて通年で黒字化達成。

そこからアドセンス、アナリティクス、Gメール等を開発とともにIPOも果たしてと。まだまだ興味深い話はたくさんあります。中国での話であったり、twiiterの創業者はグーグルが買収した会社の創業者で、グーグルに失望してた創業した経緯や、スティーブジョブスとの喧嘩話やfacebookとの話であったりと。是非読んでみてください。600ページ位ありますが笑

グーグルの採用のエピソードは興味深かったです。創業当初は半年から1年かけて面接を20回ほどやると。現時点での社員の平均的な能力を超える人材しか採用しない方針。恵まれた環境で育ち、頭が良くて努力家で学校の成績も優秀で最高レベルの大学に入れるほどの最高のエッセイを書く能力がある人物像。現在は面接は8回程。45日から60日程度で結論でるみたいです。

感想

とにかく少しでも将来性が、可能性があると思ったサービスは手がけた方が良さそうですね。こちらが考えてる間に、誰かがすでに手がけしまいビックビジネスに発展させてしまう可能性が世の中には十分あり得ると。当然100発100中なんて事は無いのですが、どんどんチャレンジする事によって、何割かの確立で当たるサービスに出会えるかも知れない。チャンスは平等に転がってる。出会えるまで、何回でもチャンスを取りにいけるか、チャンスだと思った時に一気に勝負をかけれるか。特にグーグルの創業当初の頃のエピソードを読んだ時そう思いました。

それから改めて採用は優秀な人のみを採用し続けないと駄目だと確信しました。今後は優秀な人が僕達の会社に興味を持ってくれる様に僕達が大事にしている事、ビジョン、将来性等をもっともっと伝えていきたいと思います。

いやー。スケールでかい話だった。めちゃくちゃ刺激受けた。明日からまた違った心境でガンガンやります。今月も残り半分。やりきりましょう。