保険業界激震 週間ダイヤモンドより
先週の日経新聞にも記事がでてましたが今週の週間ダイヤモンドでも特集されてました。
その内容とは
■金融庁からの通告 保険業法128条に基づく報告徴球命令⇒これまでグレーゾーンながら認められてきた委託型募集人を保険業法違反と明言
※保険委託型募集人は委任契約によって保険販売を行う代理店の使用人。簡単にいうとフルコミッション営業マン・個人事業主といえます
-基本保険業法では特別な事例を除いて、保険募集の再委託は禁止されているとの事。
-保険を売る事ができるのは保険募集人という資格を持ってる人。
-保険募集人が自らの使用人と位置づけて募集業務を行わせることが認められるのは、法令等に基づき使用人としてふさわしい教育・指導・管理等を受けている者のみであることを明確にすることが適当」。
-その使用人としてこれまでは委託型募集人(フルコミッションの営業)がグレーゾーンで大丈夫だったのがいきなりNG
■日本には委託型使用人が5~6万人いるが少なくとも数千人の雇用の維持が厳しい可能性
-保険ショップ最大手の保険窓口は子会社のライフプラザパートナーズに委託型募集人を約1600人
-業界だと損保代理店に所属する委託型使用人を含めれば総勢5~6万人とも
要するに保険代理店で保険を売る人はフルコミッション契約・業務委託の営業マン・個人事業主は駄目で、保険を販売させるには今後は代理店が雇用する社員か、派遣社員等雇用関係が発生してて社会保険等も支払わなくてはいけないという事ですね。
これは非常に調子が良かった乗り合い代理店にとって大変な事になると思います。先ずコストがめちゃくちゃ増えますね。フルコミッションで使ってた人間を固定給発生させて雇用しないといけないので。
週間ダイヤモンドでも2000人の委託型募集人の雇用が維持ができなくなるとの記述があります。
これは期日がタイトで委任型募集人は三月末までに雇用に移行しないといけないらしいです。
また今回の動きの背景に関して記事によると憶測ですが、日本生命の存在がとあります。日生の主力販売は営業職員による訪問販売。委託型募集人は目の上のたんこぶ状態。大手生保4社で構成される各種委員会のうち保険募集に関する業務企画部会は現在日生が仕切ってるとの事。
大手生保さんが、ロビー活動でもしかけて今回の規制に持っていったのでしょうか。あくまで憶測ですが何でもありの世の中ですね。
いずれにしても何が起きるか解らない世の中なので、会社としては販売・提供できるサービスは何通りも用意しておかないと、大変な事がある日いきなり訪れる可能性もあるという教訓を得ました。