未経験転職・ポテンシャル採用ノウハウ⑳ ストレス耐性
未経験・ポテンシャル採用の選考で、企業が必ず確認する項目があります。仕事を頑張れる力があるか、そしてストレス耐性があるか。この2点です。この記事では、後者をどう捉え、面接でどう伝えるかを扱います。
不景気になるほど、企業は即戦力を求めます
景気が後退する局面では、企業は即戦力人材を優先します。未経験の方を採用して社内で育てる余裕が減るため、ポテンシャル求人そのものが少なくなります。職務経験の浅い若手や第二新卒の方にとっては、厳しい環境です。
ただし、完全になくなることはありません。少なくとも弊社のお取引先には、こうした局面でも成長を続け、未経験・ポテンシャル枠での採用を継続している企業が多くあります。枠が減るぶん、選考の基準は明確になります。そこで見られるのがストレス耐性です。
企業が見ているのは「長く働いて結果を出せるか」
当たり前のことですが、ポテンシャル枠で採用する企業は、長く働いて結果を出してくれる人を採りたいと考えています。育成を前提に採用するため、投資を回収できるかどうかを見ています。
どんな会社に入っても、仕事をするうえで厳しいこと・辛いことには必ず遭遇します。そこで手が止まってしまう人だと、育成の途中で終わってしまう。だから面接で、過去にどんな困難に遭遇し、それをどう乗り越えたかを聞くのです。
ストレス耐性は「我慢強さ」ではありません
ここを誤解している方が非常に多いところです。「3年間、上司の理不尽に耐えました」という話は、耐性の証明にはなりません。ただ耐えた人は、次の職場でもただ耐えるだけだからです。
企業が知りたいのは、苦しい状況に対して自分がどう手を打ったか。つまり、耐性とは我慢の量ではなく、対処の引き出しの数です。
| 伝わりにくい言い方 | 伝わる言い方 |
| とにかく我慢して続けました | 数字が出ない時期に、上司に同行をお願いして自分の商談を見てもらいました |
| 精神的にきつかったですが乗り切りました | 気持ちが落ちる日が続いたので、朝一番の行動だけは固定してリズムを崩さないようにしました |
| 先輩に恵まれて助けられました | 自分では判断できないと分かった時点で、早めに先輩に相談する形に切り替えました |
経験を語る5つの要素
苦しかった経験は、次の順番で組み立てると伝わります。
1.状況
何が起きていたのかを、事実として短く述べます。「入社2年目で、担当エリアの売上が前年比7割まで落ちていました」といった形です。感情の説明は不要です。
2.自分の判断
その状況で、何が問題だと考えたか。ここが一番評価される部分です。判断の内容そのものより、自分の頭で状況を切り分けたかどうかを見られています。
3.行動
実際に何をしたか。ここは具体的に、数字を添えて話します。行動が小さくても構いません。
4.結果
どうなったか。うまくいかなかった場合は、うまくいかなかったと言って問題ありません。
5.学び
その経験から何を持ち帰ったか。ここで再現性が示せると、面接官は入社後の姿を想像できるようになります。
語る題材は、仕事の話でなくても構いません
職務経験が浅い方の場合、仕事のなかに大きな困難がないこともあります。その場合は、学生時代の部活動、アルバイト、受験、家庭の事情など、どこから持ってきても構いません。
選考で見られているのは、困難の大きさではなく、困難に対する自分の動き方です。過去に経験した苦難は、面接では武器になります。大事なのは、どう乗り越えたか・どう対処したかを言葉にできるかどうかです。
これは面接に限った話ではありません。仕事でも人生でも、同じ構造が繰り返し出てきます。
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