面接を「探り合い」から「確認の場」へ
社長ご本人からカルチャーや活躍している社員の人物像を伺い、それを求職者に事前共有することで、面接を確認の場に変えた事例です。
面接を「探り合い」から「確認の場」に変える
面接は本来、相互理解の場です。しかし多くの場合、限られた時間の中でお互いを探り合う形になります。事前に相互理解ができていれば、面接は確認の場に変わります。この事例で行ったのは、面接の前段階に情報を移すことでした。
| 業種 | ITコンサルティング・システム開発 |
|---|---|
| ポジション | コンサルタント・エンジニア領域 |
| ご要望 | 入社後に活躍し、定着する人を採用したい |
| 弊社の打ち手 | 社長ご本人からカルチャー・活躍している社員の人物像・大切にしているルールを伺い、求職者に事前共有 |
| 結果 | 相互理解のある状態で面接に進み、入社後も成果につながっています |
ご相談の背景
ITコンサルティングとシステム開発を手がけられている会社様です。社長・決裁者の方と以前からのお付き合いがあり、採用のご相談をいただきました。
この領域は採用市場の競争が激しく、条件面だけで比較されると資本力のある会社が有利になります。一方で、条件で入社した方は条件で転職します。採りたいのは「条件が良かったから来た人」ではなく「この会社で働きたい人」でした。
課題は「求人票では伝わらない」ことでした
求人票に書けるのは、業務内容、必要なスキル、待遇です。しかし実際に入社後の成否を分けるのは、そこではありません。
どういう空気の組織なのか。何を良しとして、何を良しとしないのか。どういう進め方をする人が評価されているのか。決まっていないことを自分で決めていく文化なのか、確認を重ねる文化なのか。
こうした情報は求人票の枠に収まりませんし、そもそも人事担当者を窓口にしていると、エージェント側にも伝わってきません。
弊社が行ったこと
1. 社長ご本人から、時間をかけて伺いました
伺ったのは次の4点です。
会社のカルチャー。どういう空気の組織で、何を良しとして、何を良しとしないのか。
いま成功している社員の人物像。どんな考え方をして、どんな働き方をしているのか。前職は何で、入社時点で何ができて何ができなかったのか。
その方々の進め方。分からないことにどう向き合うか。詰まったときに誰にどう相談するか。
会社として大切にしているルール。明文化された規程ではなく、実際に日々守られている暗黙の約束のほうです。
2. 伺った内容を、求職者の方に事前共有しました
ここが一般的なエージェントとの違いです。求人票に書かれている条件面ではなく、「この会社はこういう考え方の組織で、こういう人が伸びている」という部分をそのままお伝えしました。
あわせて、どういう人だと苦しくなりやすいかもお伝えしています。合わない可能性がある方には、その段階で判断していただいたほうが、双方にとって良い結果になります。
3. 面接を確認の場として設計しました
お互いにある程度の理解がある状態で面接に入るため、限られた時間を実際の働き方の話に使えます。「志望動機は何ですか」ではなく、「この進め方についてどう思いますか」という会話ができる状態です。
結果
企業と求職者が、お互いを理解し合った状態で面接に進むことができました。入社後も成果につながっています。
この事例から言えること
採用のミスマッチは、面接の技術ではなく情報の非対称で起きます。企業側だけが会社を知っていて、求職者側は求人票しか持っていない。この状態で1時間話しても、埋まる差ではありません。
面接の前に情報を渡しておけば、面接でやるべきことが変わります。これができるのは、社長と直接話せる関係があるからです。
よくあるご質問
Q. どこまで社内の情報を求職者に伝えるのですか。
カルチャー、活躍している方の考え方や働き方、会社として大切にしているルール、そしてどういう人だと苦しくなりやすいか。この範囲です。数字や機密に関わる内容はお伝えしません。何をどこまで共有するかは、事前に企業様と決めています。
Q. 会社の弱い部分まで伝えられるのは困りませんか。
ケースバイケースですが、先にお伝えしたほうが結果的に定着します。入社後に分かることを面接前に知っていただくかどうかの違いで、事実そのものは変わりません。何を伝えるかは企業様と相談のうえで決めています。
Q. 求人票をまだ作っていない段階でも相談できますか。
むしろ、その段階でのご相談を歓迎しています。「そろそろこういう人を探している」という話をいただいておくと、求人票が公開される前の段階で動けます。専門性の高い層は転職サイトを日常的に見ていないため、この差が出会える人を変えます。
ほかの採用支援の事例は、採用支援の導入事例にまとめています。求職者の方向けの情報は転職支援の特徴とご相談の流れをご覧ください。