紹介手数料の決め方|ポジションと採用の背景で変わる理由

紹介手数料は、ポジションと採用の背景によって変わるべきだと思っています

弊社では、転職をお考えの方とお会いするとき、まず人材紹介の事業モデルをご説明しています。

人材紹介・転職エージェントとは、転職を希望される方を企業にご紹介し、採用が決まった企業から、入社時の年収に対して手数料を成功報酬でいただくビジネスモデルです。この説明をすると、いろいろな反応があります。思った以上にお金がかかるんですね。高いですね。採用費はそれくらいかかりますよね。

私個人の意見として、手数料が高い・低いという議論は、そもそも一律で語れるものではないと思っています。

■ ポジションによって、私たちの仕事はまったく別物になる

たとえば、経営に近いポジションのご紹介。これは一度の面談で「この会社はどうですか」「はい、決まりました」という話にはなりません。経営者や上層部の方と何度もお話をして、経営課題、カルチャー、評価制度、いま組織で何が起きているのかを把握したうえで、「こういう会社が合う」「こういう方が合う」という判断をします。ほとんどプロジェクトに近い進め方です。当然、それに見合った費用が必要になります。

市場で取り合いになっている方、採用倍率が高いポジションをご紹介する場合も同じです。エージェントとして関わる時間も責任も変わりますから、手数料は高くなります。

一方で、育成を前提とした採用であれば、企業側は投資として採用します。ここに経験者採用と同じ料率をかけてしまうと、そもそも踏み切れなくなる。年間で大きな利益をもたらす経験職の方の紹介料と、これから育っていく方の紹介料を、同じものさしで比べても意味がないと思っています。

■ 「ポテンシャル層」の定義も、会社によって違う

ポテンシャル層という言葉も、実は一つではありません。

すでにその業界で結果を出していて、職種だけを変えてチャレンジする方。まったく別の業界から挑戦する方。正社員として働いた経験がまだない方。どれもポテンシャル層と呼ばれますが、企業から見た意味はまったく違います。

採用する企業の業界と、そのポジションを募集している背景。そこまで踏まえないと、その方が「ポテンシャル」なのかどうかも決まりません。

私が「この方はポテンシャル層だ」と判断した場合は、年収の10%でご紹介しています。実際にその枠組みで、いくつもの制約を乗り越えて入社され、いま活躍されている方がいます。

■ だから、料率は先に決めない

オルガロが手数料をポジションごとに分けているのは、値段の話がしたいからではありません。採用したい人物像と、その背景を先にうかがって、そこから決める順番にしたいからです。

未経験・ポテンシャルからの採用に踏み切ってくださる会社が増えれば、それだけ雇用が生まれます。有料職業紹介は、公共性の高い仕事だと思っています。だからこそ、そこに一律の料率を当てて可能性を狭めたくない。

一方で、経営に近いポジションや、市場で取り合いになっている方のご紹介には、それに見合った仕事をして、それに見合った費用をいただく。当たり前のことだと思っています。

採用のニーズがある企業さま、キャリアチェンジをお考えの方。どちらも一人でも多くお会いできることを楽しみにしています。
【参考動画】
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野村 剛|株式会社オルガロ 代表取締役(2009年創業) → プロフィール