ホームレスに「無償で家」

ホームレスに「無償で家」

今日の日経新聞に興味深い記事があったので取りあげてみます。

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・ホームレスが増え続ける米国で、2013年までの8年間でホームレスを7割以上も減らした西部ユタ州の取り組みが注目を集めている。州政府が専用住宅をつくり、無条件・無償で入居。州財政を圧迫してきた緊急医療や犯罪対策にかかる歳出削減にもつながった。

・ビジネスホテルを州が買い取り、改装した集合住宅。衣類やキッチン用品など必要な生活道具一式はそろえられ、当面の食事も州政府が面倒を見る。

・従来のホームレス支援は飲酒や薬物の禁止といった条件に従うことが前提で、自由気ままに生きる人たちの中には支援を拒む例も多かった。そこで発想を転換して、何の条件も課さずに、まずは家に住んでもらうことを優先した。

・きっかけは財政コストの試算。ホームレスへの緊急医療やホームレス犯罪に対する警察出動といった行政経費はホームレス1人当たり年間1万9000ドル(約190万円)。

・一方で、ホームレスに住宅を無償提供すれば治安が改善するなどして、行政経費は同7500ドル(約75万円)で済むことが判明。ユタ州のホームレスの数はこの政策を始めた05年から減り始め、13年には約500人と4分の1に減少。ユタ州によると、入居後にホームレスに戻る比率は10%未満

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厚生労働省の発表を見てみると、日本のホームレスは全国に8,265人(男性7,671人、女性254人、不明340人)。

全体の61.0%が仕事をしており、「廃品回収」が77.8%。仕事による平均的な収入月額については、1万円以上3万円未満が34.1%と最も多く、次いで3万円以上5万円未満が30.2%となっており、平均収入月額は約3.6万円。

もう少し調べてみるとホームレスの自立の支援等に関する特別措置法ってのがありますね。昨年の国のホームレス対策事業は年間予算で289億円位使われてます。

ホームレスの方1人対して年間300万位コストかかってますね。

日本もユタ州を参考にし予算の削減の可能性を追及して欲しいですね。空家も増えてますし。