諸葛孔明に学ぶ「将の器」。驕らず、惜しまず、人を動かすリーダーシップ論
三国志の英雄にして、稀代の天才軍師・諸葛孔明。
彼が残した言葉や兵法は、現代のビジネスや組織運営においても色褪せない輝きを放っています。
その中で、私が経営者として、また一人のビジネスパーソンとして特に心に刻んでいる教えがあります。
孔明が説く、リーダー(将)が犯してはならない2つの過ち
諸葛孔明は、将軍(リーダー)のあり方について、次のように説いています。
「将は驕(おご)ってはいけない。驕れば礼を失う。礼を失えば人心は離れる。人心が離れれば必ず背く」
「将は物惜しみするな。惜しめば賞を与えなくなる。賞を与えなければ兵は命令に従わなくなる」
この言葉は、会社を経営していく上で、そして人が成長していく上で、大変な勉強になります。
1. 「驕り」は組織を内側から崩壊させる
どんなに能力があっても、実績があっても、「自分は偉いんだ」と驕り高ぶれば、周囲への感謝やリスペクト(礼)を失います。
礼を欠いたリーダーに、人はついてきません。
孔明自身の人生を見ても、彼は劉備玄徳に「三顧の礼」で迎えられて以来、蜀の丞相という最高位に就いてもなお、決して驕ることなく、晩年まで最前線で質素倹約に努めました。
その姿勢があったからこそ、蜀の兵士たちは彼のために命を懸けて戦ったのです。
逆に、孔明が愛弟子である馬謖(ばしょく)を処刑した「泣いて馬謖を斬る」のエピソード。
あれも、馬謖が自らの才能を過信し、孔明の指示(忠告)を軽んじて独断専行した「驕り」が招いた悲劇でした。
ビジネスでも同じです。
お客様に対して、パートナーに対して、そして一緒に働く仲間に対して。驕らず、礼を尽くすこと。
これが信頼関係の基盤であり、全てのスタートです。
2. 「物惜しみ」は成長の機会を奪う
「物惜しみをするな」という教えも本質的です。
これは単にお金をばら撒けという意味ではありません。
成果を出した人間に対して、正当な評価(賞)を与えないリーダーの下では、誰も本気で働こうとは思いません。
「頑張っても報われない」と感じれば、士気は下がり、組織は停滞します。
私たちオルガロが、「成果報酬型」にこだわり、社員への還元を徹底しているのも、この教えに通じます。
具体的には、以下の数値を還元の方針として掲げています。
- 営業利益率:
最低6%を確保しつつ、それを超える利益が出た場合は賞与・インセンティブとして還元する。 - 労働分配率:
「50%」を目安に還元する。
会社が生み出した付加価値の半分を、共に働く仲間に分配していく。
会社が成長した分だけ、社員も豊かになる。
この「物惜しみしない」仕組みこそが、組織の活力を生み出すのです。
キャリア形成における「将の器」
この教えは、経営者だけでなく、これからキャリアを築いていくビジネスパーソンにとっても重要です。
■ 営業支援の現場で
お客様に対して「売ってやっている」という驕りはないか。
自社の利益ばかりを優先して、お客様への価値提供を「物惜しみ」していないか。
プロとして成果を出すためには、常に自問自答が必要です。
■ 転職・キャリア形成において
「自分はこれだけできる」という過信(驕り)は、新たな環境での学びを阻害します。
また、自分のスキルや経験を出し惜しみせず、周囲に貢献(ギブ)できる人は、必ず周りから推挙され、より大きなチャンス(賞)を掴むことができます。
まとめ
会社として、一個人のリーダーとして、孔明の教えを肝に銘じます。
- お客様に対して、決して驕らず、礼を失わないこと。
- 一緒に働いている仲間に対して、評価や還元を物惜しみしないこと。
この当たり前ですが難しい「将の器」を磨き続けることで、皆様により良いサービスと成果をお届けしてまいります。