元リクルート『天日干し経営』に学ぶ。Jリーグを再生させた「傾聴力」と「偶発性」のキャリア論
先日、私が応援しているJリーグ・FC町田ゼルビアの試合を観に、国立競技場へ行ってきました。
昨年の王者・ヴィッセル神戸との対戦で、結果は惜しくも1対2で敗れてしまいましたが、見どころ満載の素晴らしい試合でした。
息子も一喜一憂して楽しみ、私自身も町田ゼルビアで働いている高校時代の同級生に再会できるなど、スタジアム観戦ならではの熱量を感じた一日でした。
さて、そんな「サッカー熱」が高まる中、ビジネス書としても非常に評判の高い一冊を読みました。
『天日干し経営』村井満 著

著者の村井満氏は、リクルートエージェントの社長などを経て、「サッカーど素人」ながらJリーグの第5代チェアマンを務めた人物です。
8年間にわたりJリーグの改革を牽引した彼の手腕と哲学は、経営者として、また一人のビジネスパーソンとして、非常に刺激的で学びの多いものでした。
長く活躍する選手に共通する「傾聴力」と「リバウンドメンタリティ」
本書の中で特に興味深かったのが、10年以上トップレベルで活躍し続ける選手たちの分析です。
当初、村井氏は「心・技・体(ずば抜けた身体能力やテクニック)」が要因だと想定していました。
しかし、Jリーグに入る時点で全員がそれらを持ち合わせているため、それだけでは差がつかないことに気づきます。
では、何が違いを生むのか。
それは「傾聴力」と「主張力」、そして「リバウンドメンタリティ」でした。
サッカーは理不尽な競技であり、続けていく限り心が折れるような経験を何度もする。
折れた心を立て直す術を知る選手こそが、長く活躍できる。
自らを立て直す術として重要なのが、
「謙虚に人の話を聞く姿勢(傾聴力)」と「自分の状態を正確に伝える力(主張力)」である。
「傾聴力」とは、単に話を聞くことではなく、相手の真意や感情を深く理解しようとする能力のこと。
これはビジネスでも全く同じです。
「聞く耳」を持つ経営が、会社を救う
私が会社を経営する上で最も意識していることの一つが、「周りからのアドバイスは一旦全部聞く」ということです。
振り返れば、社内、家族、お客様から、「もっとこうしたら良い」「ここは気をつけた方が良い」といったアドバイスを毎日たくさん頂いてきました。
もし私がそれらを突っぱねて、独りよがりの判断をしていたら……と想像するとゾッとします(笑)。
間違いなく、会社は倒産していたかもしれません。
最終的に自社の価値観(三方良し)に合うものであれば、積極的に取り入れ、投資し、実行する。
それが結果として、現在の「成果報酬型営業支援」や「低価格人材紹介」といったサービスの進化に繋がっています。
中村憲剛選手と「計画された偶発性理論」
また、本書では元日本代表・中村憲剛選手との対話を通じて、クランボルツ博士の【計画された偶発性理論】についても触れられています。
個人のキャリアの8割は、予想しない偶然の出来事によって決定される。
しかし、その偶然をただ待つのではなく、自ら引き寄せるためには5つの行動指針が重要である。①好奇心 ②持続性 ③楽観性 ④柔軟性 ⑤冒険心
中村憲剛選手は、この5つの要素がずば抜けて高かったそうです。
確かに、人生やビジネスは「予想もしない偶然」の積み重ねでできています。
この「計画された偶発性理論」は、これからキャリア形成していく上でも、転職を考えている方にとっても、素晴らしい指針になる理論だと思います。
そしてこれは、私のような小さい会社の経営者にとっても全く同じです。
変化の激しい時代を生き抜く上で、まさにこの5つの要素は必須だと痛感します。
オルガロが提供する「好転のきっかけ」
この「偶然を必然に変える」という考え方は、私たちの事業にも深く通じています。
オルガロのサービスを利用していただくことが、お客様や求職者様にとって「人生や事業が好転する偶然のきっかけ」になってほしい。
■ 営業支援をご利用いただくお客様には
「この商談がきっかけで事業が跳ねた!」という運命的な出会い(偶然)を、私たちの泥臭いアプローチで必然として創出する。
■ 転職支援をご利用いただく求職者様には
「あの時オルガロに相談したから、今の自分がある」と思えるような、新しい可能性との出会いを提供する。
自分の市場価値を高め、真の安定を手に入れるきっかけを作る。
ビジネスパーソンにも「リバウンドメンタリティ(折れない心)」と「偶発性を引き寄せる行動」が必要です。
最高の本に出会えました。
追伸:町田ゼルビア、今現在3位です。凄い!(※執筆時点)