私、社長ではなくなりましたを読んで

私、社長ではなくなりましたを読んで

今月も残り1週間。最後の最後まで営業の人間は突き進むのみです。非常に良い流れがきてます。

今週はこの本を読みました。新卒採用支援で有名だったワイキューブという会社の創業者安田さんの自伝です。

私、社長ではなくなりました。 ? ワイキューブとの7435日/プレジデント社

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・25歳でワイキューブを大阪で設立。創業メンバーは5人。入社案内のパンフレット制作と企業の新卒説明会への学生への参加(文系の学生は一人5万円。理系は9万円)で1億位の売上。売上が頭打ちになり、社員の給料は22~23万。人の定着率が悪い。劇団員等20人ぐらいを使ってバイトでテレアポをさせる。

・設立4~5年は売上が伸びず、社員の給料もそれほど多くは払えないなかで、自分は
【俺は仕事ができる】と何の根拠もなく思っていた。社内を盛り上げるために、熱海・グアム・ラスベガス等に生き、自分たちは選ばれた会社だと自分たちに言い聞かせてた

・社員20名、売上3億の時に初めての新卒採用を実施。他のネットベンチャー企業の活躍等を見て、会社を大きくするために勝負をかけて初の新卒を13人、その次には21人の新卒を採用。給料をどれくらい払うのかと、捻出するという考えは全くなく、ただ優秀な人材を採用したいという気持。その為には高層ビルでのオフィス、大会議室等が必要。そうすればおのずと優秀な人材が集まる。

・売上5億、営業利益3000万の時に、新オフィス 新宿アイランドタワーに引っ越し予定。
オフィス賃料は月1200万。その為に銀行にダメ元でいったら融資が下りた。他の役員はオフィス移転に反対したが、自社媒体を作って20億売り上げを作るといい、役員全員の猛反対を受けて入居を決定。内装に3000万ほどかける。結局売上があがらず、入居して半年後に移転。

・自社紙媒体の就ナビを立上。製作費と発送費で1億5千万の費用に対して売上は6億。人件費を抜くと完全な赤。借金は億単位にふくれる。その後就職コンパスというWEB媒体を立上
たが、億単位の投資が必要であり、大手に勝てないという事で自社媒体を捨てて、採用コンサルに特化。

・それまでの電話営業スタイルを辞めて、電話部隊を解散させDM営業にシフトチェンジ。
自分が電話営業が好きではないので、やりたいくない仕事を社員にやらせるのもどうかと思ってた。電話対応のまずさから業界でも批判が聞こえてきた。

・2000年時に7億、03年に15億、04年時に20億。その際に無担保で40億ぐらい銀行から借入。金利は2%。売はピークで40数億。利益はどんなに売が上がったときでも1億どまり。ブランディングへ多額の投資。オフィス内装に1億5千万、自社アパレルブランドの立ち上げ

・日本で一番高い給料を払えば日本でいちばん優秀な人がくると思い、2年ほどかけて平均年収400万を750万に引き上げ。給料はすべて借り入れ資金。

・貯金が一番多かった時で500万。銀行から業績悪化から借金の一括返済を、何とかリスケして金利2%上乗せ。40億の借入に対して、年間2億の返済。コスト削減で、2008年の上半期で売24億、経常4億出てからのリーマンショック。結局利益が6000万。

・倒産。民事再生。負債総額42億。42億の債権を1億6千万まで減額。42億のうち32億を連帯保証してたので、自己破産。

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感想

会社にとって大事な事は利益。その利益から人件費・福利厚生を支払う。何かあった時の事も考えて、利益は残さないといけない。少なくとも営業利益率10%は必須。ここを徹底する必要性を再認識しました。

自分の給料原資はどこなのかという意識付けは大事ですね。経営は地道に手堅くコツコツとやっていく以外ありませんね。