獅子は我が子を千尋の谷に落とす

獅子は我が子を千尋の谷に落とす

最近、オフィスの椅子に座りながら良く寝てます。気がついたら寝てしまってるだけなんですが、凄く良い面がある事が判明しました。

それはどんなに遅く寝ても朝すぐに起きれるという事です(笑)

これがフカフカのベットだったら無駄に寝てしまう可能性がありますからね。

さて、獅子は我が子を千尋の谷に落とすって言葉がありますよね。

中国の諺か格言だと思いますが、獅子は、子が生まれて3日経つとその子を千尋(せんじん)の谷へ投げ落とし、生き残った子だけを育てるという話から来てます。

一般的に自分の子に、苦しい試練を与えてその才能を試し、立派な人間に育てたり、部下や後輩などを厳しく育てることを喩えてます。

これは凄く大事な事だと思います。特に弊社の様な独立系スタートアップンチャーでは、毎日が戦いです。必死です。休むとか、いちいち一喜一憂したり、喜怒哀楽を出してる時間・余裕等ありません。

以前に述べたかも知れませんが、法人の生存率というのは恐ろしいですよ。
僕が聞いたのは下記の感じです。恐らく多少のずれはありますが、まあこんな感じでしょう。

・3年以内の生存率65%
・5年以内の生存率15%
・10年以内の生存率6%位
・20年以内の生存率0.3%
・30年以内の生存率0.025%

東京商工リサーチによると2010年度の新設法人数は9万8,925社。
毎年9万とか10万とかの法人が設立されてる。

僕が創業した2009年度での法人数を9万で考えると、3年後に残る会社数は58500社ぐらい。
5年後は13500社、10年後は5400社とか。20年内が270社。30年内が22社位

マジですか?って話ですよ叫び

実は日本には帝国データーバンクの調べによると2010年度で創業100年以上のスーパー優良企業がは2万2219社もある。

2万社ある企業の中で上場企業は347社です。

参考程度に日本に存在する企業が300万とか400万法人とか。
国内のあらゆるマーケットでの上場企業数が3600社位。

上記のデータを見ても解る様にベンチャーで生き残るって本当に大変どころか、命がけの行為になります。

さて、こんなジャングルのスーパーサバイバーな世界で生き残る為には、命がけで働かないと
すぐに終わるという事がお解りになるかと思います。

設立して間もないスタートアップベンチャーで働くという事はそういう事なんです。命がけなんです。何て言ったってこの生存率の低さ。まあ宝くじを買って当たる確率よりは良いでしょうけど。

98年にネットエイジの西川さんの渋谷ビットバレー宣言からのネットバブル。

その中で代表的な勝ち組企業の1社サイバーエージェント社の社歴が現在13年。サイバー社もまだ13年目です。まだ新興ネット系の企業でどこも20年に到達してしてない。因みに藤田社長は創業当初週180時間労働をしてたって本で書いてありました。みんな働きまくるのが普通です。

ちょうど僕が起業した当時、特にソーシャル系のスタートアップベンチャーやネット・モバイル(特にスマホ向け)系の新しいサービスを提供するスタートアップベンチャー達と混じって仕事をしてたけ
ど凄い勢い熱さを感じてました。

そして実際、現在熱いといえば熱い事になってる。ファイナンスも同世代の経営者を見てるとガンガンついてる。みんな活気にあふれてる。優秀だし、すごい愚直だ。

こんな流れの時にたまた起業した訳だが、恐らく2度と無いチャンスの中に居る事は間違いないです。
だから全てを賭けて駆け抜けよう。

会社メンバーには恐らく一般の人から見たらとんでも無い業務量・パフォーマンスを求めてます。
ベンチャーの本当の厳しさを知らない人はビックリするでしょう。というか理解でき無い。

何でそんなに仕事をしてるんだ?何でそんなに自分を追い詰めてるんだ?たまには肩の力を抜きなよ。たまには休みなよ。そんなに頑張らなくても良いんだよ。十分頑張ってるよ。

こんな話をされたところで何の意味もありません。こんな話をする人は解ってない。本当にベンチャー
で生き残りたい人ってのはこんな話なんか聞きたくも無いんです。

大事なのは自ら成果を生み出し続けること。その為に努力をしまくる事。永遠に続くプレッシャーに打ち勝つ事・楽しむ事。そしてどんな状況でもそれを実現できる自分になる事。それが自分の自身・存在価値を生み出していくって事に繋がっていくという事。この事を教えて欲しいんです。普段の生活なら
こんな話聞かないでしょうから。

獅子は我が子を千尋の谷に落とすじゃないけど、そもそもベンチャーに飛び込む人とは大体谷に
落とされる経験を覚悟した方が良いと思います。

谷に落とされて、傷ついて、血流して、あと少しでこのまま落ちたら死ぬかもと思った時に踏ん張って、そして再び谷を這いつくばっても駆け上ろうとするマインドが絶対的に必要です。

そんな事思ってる日曜日でした。

今週熱い商談が何件かあるから、絶対決めるグッド!