宗教から経営を考える

宗教から経営を考える

昔から思ってる事なのですが、経営するうえで宗教に関する知識は非常に重要だと思います。
なので今週は宗教に関する本を読みました。

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■神道
日本人固有の民族宗教(おそれかしこむもの全てを神と呼ぶ多神教。神の数は無数)

神道でいう神々
・自然の神々(山・川・大地等) 
・英雄・偉人や祖先(天神さまこと菅原道真、祖先の神格化)
・観念を体現する神々(創造・生成の力をもつ神 →高皇産霊尊(たかみむすびのみこと)
生殖力を象徴する神→いざなぎのみこと 腕力を象徴する神等)

・神道の神々は定期・不定期的に人々を訪問するため、節目ごとに神々を迎え、祭りを行ってきた

■仏教
釈迦が仏陀(真理に目覚めた人・悟った人 仏=仏陀)となって、後輩の人間に仏陀となる
道と方法を説いてる教え

・よりどころとするのはあくまで自分であり、その自分を導くのは法(仏の教え)。仏教では人は仏にならなければならない。成仏という言葉も死ぬという意味ではなく仏になること

・人間の存在は結局は苦であり、その原因は欲望。欲望を断ち切れば苦も滅する。

■ユダヤ教
ユダヤ民族の宗教。神の国とは地上に再興されるユダヤ国家。ユダヤ教の神は唯一神

・ユダヤ教には神と信徒しかいない。カトリックの様な聖職者はいない。人間はもともと神のかたちに似せて造られたので、今でも進行中の神による創造のわざに参加し、これを完成するよう
努力しなければならない。

・人間の中には悪の衝動があるため、これを抑え、神の意志を受け入れ守り実践しなければならない。ユダヤ教において罪とは神の意志にさからう事。だからこそ律法(旧約聖書)が重要

■キリスト教
・信仰のないユダヤ人よりも信仰のある異邦人の方が神の意志にかあぬという事になる。
・ユダヤ民族の枠は問題にならなくなる。

・神の国は人間の目に見えるようなものではなく、心の中にあらわれるべきもの

■イスラム教
・一神教(唯一絶対神アッラーが創造から審判までを支配)※
・この世にあまり重きをおかず、来世に強い力点をおく
・近親者といっても審判の時には当てにならない。結局は自分しか当てにならない。したがって
自分が神を信じ、正しい行いをするしかないという個人の信仰と行為が中心

■ヒンドゥー教
多神ある教の典型型 特定の開祖をもたず、自然発生的に生じたもので、高度に展開された哲学性と
原始的な信仰や呪術も合わせもっている。

・教えの中心は業(カルマ)と輪廻(サンサーラ)と解脱(モークシャ)を説くこと
 業とは人のなした行為により魂に働きかけ来世の運命を決める力

■道教
神道やヒンドゥー教のような自然発生的にうまれた自然宗教

現実的・現世利益的。1食べ過ぎない2長寿の妙薬を飲む等の教えがあるとの事

■儒教
孔子の教えを中心に成立した宗教
最も重要な教えは仁

仁=自己中心的な愛では無く、相手のことをよく考え、自分の欲望を抑えるところから発する思いやりに満ちた愛
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簡易的ですが代表的な宗教に関するポイントをまとめてみました。自己啓発書も、ビジネス書に書いてある事も
根本は各宗教の教えが基本となってる気がします。

僕もかなりビジネス書や自己啓発の本を読んできて、若干飽きてきたので、今後は全ての思想の原点である各宗教の教え等を幅広く勉強して経営に生かしていこうと思います。

会社も根本的には、その会社で働く事、経験する事を通じて社員が幸福になれるという教えを
提供する存在です。そこに全力で信仰(会社を信じて営業活動を行う・サービスを提供する)
して、幸せだと感じてくれるにはどうすれば良いのかをひたすら追及してしていきます。

今日も営業してます。これからお世話になってる先輩経営者の結婚式に参加してきます。
みなさん 良い週末を。

$オルガロ代表野村剛のブログ
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