企業変革入門を読んで

企業変革入門を読んで

今週はこの本を読みました。勉強になったポイントをまとめました

ウェルチ、ガースナー、ベスーンに学ぶ 「企業変革」入門/日本実業出版社

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GE、IBM、コンチネンタル航空は名門企業だが3人のカリスマ経営者(ジャックウェルチ, ルイス・ガースナー,ゴードン・ベスーン)がトップに就く前は、いずれの企業も大きな問題を抱えてた。

●GE・IBM・コンチネンタル航空社の名門と呼ばれる企業の過去の失速の原因
①責任をとらない上司、“自分の問題ではない”という病
現在の間違いに対して誰も責任を引き受けない、という病状

②「分権と官僚主義が狂気のように進行する」
GEの社内では管理・報告業務が山のように積み上がり、中間管理職は間接業務の処理に忙殺。IBMはヨーロッパだけで経理システムが142もあり、社員は地域に属し、それぞれが独立王国のようにふるまっていた。他国の顧客を訪問するには、相手国の責任者の許可が必要だった

③ 利益を生み出す構造を、すでに見失って行動している
会社に残っていたのは追いかけても獲得しても、たいして意味がない賞味期限切れのゴール

●カリスマ経営者3名の売上向上させる手段
①既存市場での優位性を強化
②拡大している市場を追い風にする
③新規市場そのものを創造する

●「すばらしい商品を提供して利益をあげ、顧客にも従業員にも愛される会社になる。その目的のためにコストを削減するのであり、コスト削減が目的ではない
コスト削減を目指すあまり、肝心の商品の魅力を破壊しては本末転倒

●生産性改善策のうち主要な5つの施策
①事業部で重複していた間接業務の一元化
肥大化した組織では、複数の事業部がそれぞれ独自の間接部門を持っているケースがあるが、これを一元化することで大幅な経費削減が可能。IBMでは全社で128人いたCIOを統合後には1人にまで減らす

②生産性をとことん追求できる財務システムに一新
コンチネンタル航空では、機種別、路線別、ハブ空港別などに分類した緻密な財務管理によって、不採算路線の廃止を行った。

③組織階層を限界まで少なくした
GEではそれまでの組織階層が9階層もあったが、これを4階層にまで減らした。

④管理するだけの中間層を、大幅にリストラ
ガースナーは単なるプロセス管理者を社内から排除し、実行力のある社員だけを求めた。

⑤部門ごとに採算性を精査し、生産性改善を迫る
検討を重ねるだけの上層部組織と指示をまるで伝言ゲームのように現場に伝達するだけの中間管理職を削減することで、人件費だけでなく、会議や承認にかかる時間を圧倒的に短縮
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とにかく会社の生産性をタイムリーに把握して、管理者は最小限に抑え、後は全員プレイヤーを揃える事が改めて大事だと思いました。

そして特にこの言葉がとてつもなく響きました。【顧客の獲得だけが雇用を強固にする】

私たちの雇用を保証するものは、唯一、「顧客から獲得する仕事」「市場から得る売上」。つまり、組織に依存するのではなく、所属する事業部が顧客から仕事を獲得する以外にないとの事。
まさしくその通り。本当の安定とはお客様から価値ある(付加価値が発生する)仕事を取ってこれる能力を保有してる状態です。この能力が無い限り、一生安定等は望めません。

弊社の社員は僕含めて本当の意味での安定した人生を送る為に昼夜問わず仕事に取り組んでます。その結果、まだまだ成長しないといけませんが少なからず安定した人生を歩んでると思います。

何故なら彼らは毎月毎月必ず付加価値(粗利)を自らが行動する事で叩き出せる人間になってるからです。

来週も走り続けましょう。