人を信じる、その上で仕組みは性悪説で。書籍『対馬の海に沈む』から
あっという間に5月も中盤です。今月はGWがあった事が遥か昔のような感覚です。
お蔭様で、いや奇跡的に、会社は常に新規及び既存のお客様からの相談が続いています。
これまた在宅ワークという単語を忘れる位、毎日お客様にお会いしている日々です。
電車移動中は必ず読書します。
カフェで読むより、電車移動中の読書の方が、個人的にはインプットできる気がします。
できれば毎月5冊位は読みたい所ですが、平均1~3冊位です。
そんな中、先月、窪田新之助氏のノンフィクション『対馬の海に沈む』を読みました。
JA(農業協同組合)で「神様」と称された伝説的な営業パーソンが、輝かしい功績の陰で直面した苦悩と、組織が内包する問題を鋭く描き出したこの作品は、企業経営に携わる者として、深く考えさせられるものがありました。
書籍『対馬の海に沈む』から得た組織運営の気づき
本書では、JAにおいて日本一の営業成績を達成し続け、ある年には歩合給だけで3000万円以上、年収にして4000万円近くを得ていたとされる営業マンの物語が綴られています。
詳細はぜひ本を手に取っていただきたいのですが、読み進めるほどに、企業の置かれた環境、評価制度、コンプライアンス意識、そして人間の持つ欲望といったテーマが、重く心に響きました。

「人を信じる」が、仕組みは「性悪説」で
この本を読み終えて、僕が最も強く感じたのは、「会社組織の仕組みは、性悪説に基づいて構築する必要がある」ということです。
もちろん、共に働く仲間たちを信頼する気持ちに変わりはありません。
しかし、人間は誰しも弱い部分を持っており、環境やプレッシャーによっては過ちを犯してしまう可能性を否定できません。
だからこそ、個人の資質や良心に過度に依存するのではなく、誰もが健全に業務に取り組めるための「仕組み」こそが不可欠であると改めて認識しました。
特に、過度なノルマや高すぎる販売目標は、時として個人を精神的に追い詰め、不正行為の温床ともなり得ます。
本書で描かれているような出来事は、決して他人事として片付けられるものではなく、どのような組織においても起こりうるリスクとして認識すべきです。
株式会社オルガロが目指す「無理のない」組織のあり方
私たち株式会社オルガロは、お客様の事業成長を力強く支援する「完全成果報酬型の営業支援」をはじめ、企業と人材の最適な出会いを創出する「リファーラル型の人材紹介」、そして「低価格の人材紹介」といった事業を展開しています。
これらの事業を通じてお客様に価値を提供することは当然の使命ですが、それと同時に、社員さんや提携会社さんも心身ともに健康で、持続的に成長できる組織文化を醸成することを何よりも重視しています。
そのため、「社内での無理なノルマや販売目標の設定は、本質的ではない」と考えています。
そのような外的なプレッシャーに頼らずとも、なんなら、そのプレッシャーは経営者の僕だけが追えば良い話であり、円滑に機能する組織・利益を産み出せる体制・ビジネスモデルこそが必要です。
円滑な組織運営を実現するために取り組んでいること
理想を語るだけでなく、それを具現化するために、小さい会社ではありますが、私自身が代表として意識的に取り組んできたことがあります。
1. 日次の収益(粗利)を常に把握できる体制の構築
日々の成果をリアルタイムで可視化することにより、目標達成に向けた進捗状況を明確にし、課題の早期発見と迅速な対策を可能にしています。
これは、個々の社員が自身の貢献度を実感しやすく、健全なモチベーションを維持する上でも効果的だと考えています。
2. パートナー様との強固な協業体制の構築
自社のリソースだけで全てを完結させようとするのではなく、それぞれの分野で高い専門性を持つ外部の企業や個人と連携することで、より質の高いサービスをお客様にお届けできます。
これはまた、社内に過度な業務負荷が集中することを防ぐという観点からも、非常に重要な取り組みです。
最後に
書籍『対馬の海に沈む』は、組織における人間の心の機微と、それを補完するための仕組みの重要性を、改めて僕に示唆してくれました。
改めて、お客様への価値提供を追求するとともに、共に働く仲間や取引先が安心してその能力を最大限に発揮できる環境づくりに、これからも真摯に向き合ってまいります。